巣立ちにて
我が家の次男坊がこの春より専門学校に通うため、家を出て一人暮らしをすることになりました。
「美容師になる」と決断したのは高校1年生の時でした。
高校生になった矢先に、色々なトラブルがあり彼はメンタルがぼろぼろでした。
周りの大人が信じられず、どんな言葉をかけても彼の心には全く届きません。
そんな時とある美容師さんとの出会いがあり、施術でかっこよくしてくれ自分に自信をもたせてくれたと言います。
自分もそんな美容師になりたいと「夢」を見つけることができ、それからというものみるみる生き生きしだしました。
彼には生まれつき多くの種類の食べ物にアレルギーがあり、誤食してしまうと生命の危険が及びます。
そのため緊急薬と自己注射は常備しています。
小さい時は外食も出来ず、家で作った料理しか食べられない子供でした。
給食も手作り弁当持参でした。
当時はなかなか社会にも理解してもらえず、彼の子育ては①安全な食事を食べさせること、②社会の理解を得る事、③彼が自己管理でき成長と共に自立できるようかかわることに重きをおいてきました。
特に小学校までは学校でもかなり厳重に生活を規制され、彼自身生きにくいことが多かったと思います。
しかし成長と共に持ち前の自由奔放さ、人懐こさ、がどんどんパワーアップし、色々な友達と交流し、また色々なことに自らチャレンジし、ほぼ家にいることはないほどでした。
そんな彼が巣立ちの時を迎えました。
自ら選んだ道を自分の足で歩いていこうと、未知の世界へチャレンジしようとしています。
2年前に長男は遠方の大学に進学し、巣立ちました。
彼らを応援するために形を変えてのサポートは続きますが、子育ては完全に一段落です。
私自身ももっと自分自身に目を向け、もっと自分らしく生きていこうと思っています。
(家族からは、これ以上自分に目をむけるんかい!と突っ込まれそうですが…)
子育て中のお母さん、あんなに大変だった子育ても良き思い出となる日が必ず来ます。
子供が巣立つ時、親離れ子離れの良いタイミングだと思っています。
双方のためにも、悔いなくそして潔く手を離すことが理想だと私は感じています。
それはちゃんと子供を信じる気持ちが根底にあるからこそできる事。
また家族の温かさでパワーチャージしたいときは、いつでも帰っておいで~♪